1968年,クウェート・サウジアラビア・リビアの3か国が,石油産業に関連する経済活動の面で共通の利益をまもり,協力を強めるために結成した機関。Organization of Arab Petroleum Exporting Countries(アラブ石油輸出国機構)の略称。1967年の第3次中東戦争のとき,アラブ産油国は,イスラエルを支援したという理由で,アメリカ合衆国・イギリス・西ドイツ(当時)への石油輸出を禁止したが,イラン・ベネズエラなどアラブ以外の産油国が,これらの国々への石油輸出をふやしたことから,アラブ独自のこの機関がつくられた。結成後,アルジェリア・バーレーン・アブダビ(現アラブ首長国連邦)・ドバイ(1972年脱退)・カタール・イラク・エジプト・シリア・チュニジア(1987年脱退)が加盟した。⇒OPEC