おおうちし【大内氏】 室町(むろまち)時代,中国地方西部を中心に勢力(せいりょく)をはった守護(しゅご)大名。山口(やまぐち)を根拠(こんきょ)地として周防(すおう)国・長門(ながと)国(ともに山口(やまぐち)県)・石見(いわみ)国(島根(しまね)県)の守護(しゅご)となり,義弘(よしひろ)のときに北九州にも勢力(せいりょく)をのばしたが,幕府(ばくふ)におさえられて一時衰退(すいたい)。その後義興(よしおき)のときに対明貿易(たいみんぼうえき)で巨利(きょり)を得(え),その子義隆(よしたか)は京都(きょうと)文化を移入(いにゅう)して山口(やまぐち)文化を形成(けいせい)した。1551年,家臣(かしん)の陶晴賢(すえはるかた)にほろぼされた。