(1830〜1878)幕末〜明治時代初期の政治家。薩摩藩(鹿児島県)の下級武士の出身で,西郷隆盛とともに薩長同盟の中心となって倒幕運動に活躍した。明治維新後は,木戸孝允とともに新政府を指導し,版籍奉還・廃藩置県に努力し,1871(明治4)年に大蔵卿(大蔵省の長官)となって,殖産興業・地租改正の方針を立てた。岩倉使節団の一員として外遊後,強い権限をもった内務省を創設し,内務卿として政府の事実上の独裁者となった。征韓論に反対し,自由民権運動をおさえて,佐賀の乱・台湾出兵・西南戦争などにも手腕をふるったが,不平士族のために暗殺された。
コーチ
西郷・
木戸とともに,「
維新の
三傑」の1人。