おおたどうかん【太田道灌】 (1432〜1486)室町(むろまち)時代の中期の武将(ぶしょう)。1457年に江戸城(えどじょう)を築(きず)いて居城(きょじょう)とし,翌年(よくねん)出家した。軍略(ぐんりゃく)にすぐれ,主家の扇谷上杉氏(おうぎがやつうえすぎし)のために大いに手がらをたてたが,主君上杉定正(うえすぎさだまさ)のために殺(ころ)された。築城(ちくじょう)・兵馬(へいば)・和歌など文武(ぶんぶ)にすぐれた。◇「七重八重花はさけども山吹(やまぶき)の みのひとつだになきぞ悲しき」の山吹(やまぶき)の歌伝説(でんせつ)は,道灌(どうかん)が歌道にはげむきっかけとなったと伝(つた)えられる。