(1935〜 )昭和〜平成時代の化学者・薬学者。山梨県韮崎市に生まれる。山梨大学卒業後,高校教師として働きながら東京理科大学大学院修士課程を修了し,北里研究所に入所。微生物を中心とする有機化学を専門とし,アメリカのウエスレーヤン大学客員教授,北里大学教授,北里研究所所長などを歴任。2007年より北里大学名誉教授,2013年より同大学特別栄誉教授。微生物の中から寄生虫に効果のある物質を発見し,抗寄生虫薬「イベルメクチン」の開発に貢献した。この功績によって2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した。