中世から近代にかけて,肥前国(現在の対馬と壱岐を除く長崎県と佐賀県)を支配した一族。鎌倉時代に御家人として元寇に参加。南北朝時代には南朝側についたが,14世紀後半には有馬氏に攻められ,一時弱体化した。室町時代後期に領主となった大村純忠は日本で最初のキリシタン大名で,大友宗麟・有馬晴信とともにローマ教皇のもとに少年使節(天正遣欧少年使節)を派遣した。関ヶ原の戦いでは徳川家康の率いる東軍側についたため,江戸時代に入ると代々肥前大村藩の藩主としてこの地を治め,明治維新まで存続した。◇藤原純友を先祖とする説がある。