おかげまいり【おかげ参り】 江戸(えど)時代,特定(とくてい)の年に爆発的(ばくはつてき)に流行した伊勢(いせ)神宮参詣(さんけい)の現象(げんしょう)。突発的(とっぱつてき)な集団参詣(しゅうだんさんけい)で,仕事や家庭を放棄(ほうき)して無断(むだん)で参詣(さんけい)する「ぬけ参(まい)り」。1705年,1771年,1830年のものが最(もっと)も大規模(きぼ)で,毎回200〜300万人にのぼった。これらの年におこった理由は不明(ふめい)だが,当時の民衆(みんしゅう)が自分たちの不自由(ふじゆう)な生活を否定(ひてい)しようとした行動のあらわれだった。