おがたこうあん【緒方洪庵】 (1810〜1863)江戸(えど)時代後期の蘭学(らんがく)者・医学者。備中(びっちゅう)国(岡山(おかやま)県)の生まれ。大阪(おおさか)・江戸(えど)・長崎(ながさき)で医学をおさめたのち,大阪(おおさか)で開業するかたわら適塾(てきじゅく)を開き,橋本左内(はしもとさない)・福沢諭吉(ふくざわゆきち)・大村益次郎(おおむらますじろう)など多くの人材(じんざい)を育てた。晩年(ばんねん)は幕府(ばくふ)にまねかれて将軍(しょうぐん)の侍医(じい)となり,西洋医学所頭取(とうどり)もかねた。