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**おかやま【岡山(県)】

県名の由来

小さな(おかの上に(てられた(しろ岡山城(おかやまじょうとよんだことにはじまる。廃藩置県(はいはんちけんのとき,江戸(えど時代の岡山藩(おかやまはんの名をそのままうけついで,岡山(おかやま県となった。

県庁所在地 岡山(おかやま

県の面積 7113km2

県の人口 195万人

県の代表的な伝統工芸品と祭り

〔伝統工芸〕 ○勝山(かつやま竹細工 ○備前焼(びぜんやき

〔祭り〕 ○西大寺会陽(さいだいじえよう岡山(おかやま市,2月第3土曜)

位置(いち・地形・気候(きこう

岡山(おかやま県は中国地方の南東部に位置(いちする。南は瀬戸内(せとない海に面し,北は中国山地を(さかい鳥取(とっとり県と(せっしている。

中国山地の南(がわには,なだらかな吉備(きび高原が広がり,山地と高原の間には津山盆地(つやまぼんち勝山盆地(かつやまぼんちがある。中国山地からは,吉井(よしい川・(あさひ川・高梁(たかはし川が平行して南へ流れ,下流には岡山(おかやま平野が開けている。児島湾(こじまわんに面する一帯(いったいは,江戸(えど時代からつくられてきた干拓(かんたく地である。

県の面積(めんせき(やく85%は山地で,平地は(やく15%となっている。

気候(きこうは,瀬戸内(せとない沿岸(えんがんは,夏も冬も雨が少なくあたたかい瀬戸内(せとうち気候(きこうであるが,北部の盆地(ぼんちは寒暑の(の大きい内陸性(ないりくせい気候(きこうで,冬は雪がかなり(もる。

歴史(れきし

海上交通の要路(ようろにあたっていた南部の地域(ちいきは,古くから開け,巨大(きょだい古墳(こふんも多い。古代,この地方の吉備(きび国は大和政権(やまとせいけん対抗(たいこうするほどだったが,やがて支配(しはいされ,奈良(なら時代には,備前(びぜん備中(びっちゅう備後(びんご(いまの広島県東部)・美作(みまさかの4つの国に分けられた。

鎌倉(かまくら時代以降(いこう佐々木氏(ささきし赤松氏(あかまつし山名氏(やまなし宇喜多氏(うきたしなどの統治(とうちを受け,江戸(えど時代には,岡山(おかやま津山(つやまの二(はんと多くの小藩(しょうはんがおかれた。やがて明治(めいじになって,岡山(おかやま津山(つやま倉敷(くらしきなど,いくつもの県ができたが,(じゅんにまとめられて,1876(明治(めいじ9)年に現在(げんざい岡山(おかやま県が成立(せいりつした。

産業(さんぎょう

岡山(おかやま平野の南部では,広々とした児島湾干拓(こじまわんかんたく地を中心に,稲作(いなさくとナス・セロリ・メロンなどの施設栽培(しせつさいばいがさかんである。米の裏作(うらさくとしてつくられる大麦の生産(せいさんも多い。平野の北部から西部にかけては,モモ・ブドウなどの果物(くだものづくりがさかんで,なかでも,温室でしか栽培(さいばいできないマスカットは,岡山(おかやま県の生産量(せいさんりょうが全国の大半をしめている。

吉備(きび高原では,タバコ・コンニャクイモなどが栽培(さいばいされ,蒜山(ひるぜん高原では乳用(にゅうよう牛,中国山地では肉用牛の飼育(しいくがさかんである。

岡山(おかやま県南部の(しょ都市は瀬戸内(せとうち工業地域(ちいきの一部を構成(こうせいしており,岡山(おかやま県の工業生産額(せいさんがく広島(ひろしま県についで多い。とくに倉敷(くらしき市の水島(みずしま地区には,石油化学や鉄鋼(てっこう・自動車などの大工場が集まっている。そのほか,玉野(たまの市の造船(ぞうせん業,岡山(おかやま市の農業機械(きかい倉敷(くらしき市の繊維(せんい工業などがある。

発展(はってんした水島(みずしま工業地域(ちいき

倉敷(くらしき市の南西部にある水島(みずしま地区は,かつては半農半漁(はんぎょの村だったが,農業県から工業県への脱皮(だっぴをめざして,1958(昭和33)年から進められた工業地域(ちいき建設(けんせつによって大きく変貌(へんぼうした。

高梁(たかはし川の河口(かこうに広がる遠浅(とおあさの海を(め立ててつくられた広い土地には,自動車・鉄鋼(てっこう・石油化学・造船(ぞうせん・食品などの大工場や火力発電所がならぶ。いくつもの石油化学工場は,石油精製(せいせい工場を中心に,たがいにパイプを通して原料を供給(きょうきゅうしあいながら製品(せいひん生産(せいさんするコンビナートを形成(けいせいし,鉄鋼(てっこうや食品も,大工場を中心に多くの関連(かんれん工場のあるコンビナートとなっている。

水島(みずしまは石油化学工業と鉄鋼(てっこう業を中心にしてめざましく発展(はってんしてきたが,近年日本の工業は加工(かこう度の高い電気・電子機器(ききや自動車工業などが中心となってきており,水島(みずしまでも自動車工業ののびがめだっている。

現在(げんざい水島(みずしま地区は,岡山(おかやま県の工業生産額(せいさんがくの約40%をしめ,県の産業(さんぎょう経済(けいざいをささえるとともに,瀬戸内(せとうち工業地域(ちいき主要(しゅような工業地区の1つとなっている。

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