おがわみめい【小川未明】 (1882〜1961)明治(めいじ)・大正・昭和時代の児童(じどう)文学者・小説(しょうせつ)家。新潟(にいがた)県に生まれる。本名健作(けんさく)。すぐれた小説(しょうせつ)家としてもみとめられていたが,1910(明治(めいじ)43)年童話集『赤い船』を刊行(かんこう),おとぎ話の世界をこえる,芸術性(げいじゅつせい)の高い児童(じどう)文学への道を開いた。昭和時代初期(しょき)までに『赤いろうそくと人魚』『野ばら』をはじめ多くの代表作を生み,生涯(しょうがい)に約(やく)1000編(ぺん)にのぼる童話を書いた。◇芸術院(げいじゅついん)会員・文化功労者(こうろうしゃ)でもあった。