おぐりみまさか【小栗美作】 (1626〜81)江戸(えど)時代前期の越後高田藩(えちごたかだはん)(新潟(にいがた)県)の家老(かろう)。1665(寛文(かんぶん)5)年の地震(じしん)で死んだ父の跡(あと)を継(つ)ぎ家老(かろう)となり,被災(ひさい)の復興(ふっこう)につとめる。河村瑞賢(かわむらずいけん)を招(まね)き指導(しどう)を受けて,新田開発・銀鉱採掘(ぎんこうさいくつ)などさまざまな業績(ぎょうせき)を上げる。しかし,他の重臣(じゅうしん)からの反発に藩主(はんしゅ)の跡継(あとつぎ)問題がからんで,お家騒動(そうどう)「越後騒動(えちごそうどう)」が起こり,1681(天和(てんな)1)年,将軍(しょうぐん)徳川綱吉(とくがわつなよし)の裁決(さいけつ)で自刃(じじん)した。