*おさないかおる【小山内薫】 (1881〜1928)明治(めいじ)・大正時代の演出(えんしゅつ)家・劇(げき)作家。広島(ひろしま)市に生まれる。ノルウェーの作家イプセンをはじめ,海外の近代演劇(えんげき)の紹介(しょうかい)につとめながら,1909(明治(めいじ)42)年,歌舞伎(かぶき)役者の市川左団次(いちかわさだんじ)とともに「自由劇場(じゆうげきじょう)」という劇団(げきだん)を結成(けっせい)し,外国の戯曲(ぎきょく)を演(えん)じた。これが,新劇(しんげき)のはじまりである。その後,1924(大正13)年に劇団(げきだん)「築地小劇場(つきじしょうげきじょう)」をつくって,新劇(しんげき)の上演(じょうえん)に意欲(いよく)をもやし,若手(わかて)の劇(げき)作家の育成(いくせい)につとめた。コーチ 「日本新劇(しんげき)運動の父」といわれる。