オデュッセイア 『イリアス』とならぶ古代ギリシャの大叙事詩(じょじし)。ホメロスの作といわれるが定説(ていせつ)はない。オデュッセウスが,トロイア戦争(せんそう)(10年間つづいたギリシャとトロイアの戦争(せんそう))から凱旋(がいせん)の途中難破(とちゅうなんぱ)し,十余(じゅうよ)年の漂流(ひょうりゅう)のすえ帰国する話と,かれの留守(るす)中に妻(つま)に求愛(きゅうあい)した男たちへ復(ふく)しゅうする物語をのべたもの。◇原題は「オデュッセウスの歌」の意。