軟体動物のうち,ヒザラガイ綱(多板類)・ニマイガイ綱(おの足類)・ツノガイ綱(掘足類)・マキガイ綱(腹足類)のなかで,石灰質の殻をもつなかまの総称。広い意味では,それらのうちでも殻をもたなかったり,退化的なものもふくみ,軟体動物全体をさすこともある。またイカ綱(頭足類)のうち,まいた殻をもつオウムガイ科やフネダコ科のものも,貝と名がついていることがある。
貝の変態
成体は左右相称で,水底で生活するものが多いが,卵からかえった幼生はトロコフォラとよばれ,球卵形で水中を遊泳する。これがやがてベリジャー幼生となり,足が発達してくると水底で生活するようになって幼貝となる。