かい【甲斐(国)】 山梨(やまなし)県の旧(きゅう)国名。東海道の1国。国府(こくふ)は今の笛吹(ふえふき)市春日居(かすがい)町に置(お)かれ,のち御坂(みさか)町に移(うつ)った。国分寺(こくぶんじ)は一宮(いちのみや)町にあった。略称(りゃくしょう)「甲州(こうしゅう)」。鎌倉(かまくら)・室町(むろまち)時代は甲斐(かい)源氏(げんじ)の武田氏(たけだし)が支配(しはい)し,戦国(せんごく)時代に武田信玄(たけだしんげん)が勢力(せいりょく)をのばした。江戸(えど)時代には徳川義直(とくがわよしなお)・綱重(つなしげ)・綱豊(つなとよ),柳沢吉保(やなぎさわよしやす)らが領有(りょうゆう)後,1724年に幕府(ばくふ)直轄(ちょっかつ)となり甲府勤番(こうふきんばん)がおかれた。