かいほうれい【解放令】 明治(めいじ)新政府(せいふ)が,江戸(えど)時代にえた・ひにんなどとよばれてきたよび名をやめるように命じた法令(ほうれい)。1871(明治(めいじ)4)年8月の太政官(だじょうかん)布告(ふこく)でえた・ひにんなどのよび名は廃止(はいし)され,すべて平民(へいみん)に編入(へんにゅう)されて制度(せいど)上では平等となった。しかし,現実的(げんじつてき)には単(たん)に呼称(こしょう)を廃止(はいし)したのみで具体的(ぐたいてき)な政策(せいさく)がとられなかったため,かえって差別(さべつ)され,苦しい生活を続(つづ)けざるを得(え)なかった。