太平洋・大西洋などの海底は,中央海嶺においてたえず生まれ,その両側に拡大しているという説。地球のマントル内部には熱対流(マントル対流)がおこっていて,そのわき出してくる所が中央海嶺を形成している。中央海嶺ではマントルからの高温物質が冷却されて玄武岩の新しい海底となり,次々に中央海嶺の両側に水平に移動していく。移動していく海底が大陸にぶつかる所では,しばしば海溝が発達し,そこでしずみこむ。そのため,海底は2〜3億年で更新され,つねにわかい年齢をたもっている。
コーチ
1930年ごろイギリスのホームズによって提唱され,1962年アメリカ合衆国のヘスとディーツらがあらためて積極的に主張した。この説は広く支持され,プレートテクトニクスへと発展した。