カエサル (紀元(きげん)前100?〜前44)古代ローマ最大(さいだい)の将軍(しょうぐん)・政治(せいじ)家。英語(えいご)読みではシーザー。紀元(きげん)前60年ポンペイウス,クラッススとむすんで第1回三頭政治(さんとうせいじ)を始めた。ガリアを平定し優秀(ゆうしゅう)な軍隊(ぐんたい)と豊富(ほうふ)な資金(しきん)を獲得(かくとく),クラッススの死後,対立したポンペイウスをやぶって,前46年ディクタトル(非常(ひじょう)時の最高官職(さいこうかんしょく))に就任(しゅうにん),前44年これを終身の身分としたが,権力(けんりょく)を一身に集めたため,ブルータスら共和政派(きょうわせいは)によって暗殺(あんさつ)された。◇弁舌(べんぜつ),文章にすぐれ『ガリア戦記(せんき)』などの史書(ししょ)をのこした。