カエルツボカビしょう【カエルツボカビ症】 イモリやカエルなどの両生類(りょうせいるい)が,真菌類(しんきんるい)(カビのなかま)のツボカビに感染(かんせん)してかかる病気。カビが皮膚(ひふ)に寄生(きせい)して水分の調整や呼吸(こきゅう)ができなくなり,種(しゅ)によっては90%以上が死ぬといわれる。1990年代の後半から中南米やオーストラリアで報告(ほうこく)され,その後,感染(かんせん)が拡大。日本ではペットとして輸入(ゆにゅう)されたカエルの感染(かんせん)が報告(ほうこく)されていたが,2007(平成(へいせい)19)年,野生のウシガエルの感染(かんせん)が確認(かくにん)された。ツボカビ症(しょう)は人間には感染(かんせん)しないが,両生類(りょうせいるい)の種(しゅ)の絶滅(ぜつめつ)や生態系(せいたいけい)のバランスをくずすおそれが心配されている。