格安の搭乗料金で飛行機を運航する航空会社。LCC(ローコスト・キャリア)。1977年,イギリスの航空会社が「スカイトレイン」の商品名で開始したのが最初で,2000年以降各社が参入している。機種をしぼりこみ,座席指定なし,機内サービスや手荷物預かりを有料化してコストをおさえ,発着料の安い中小空港を利用することなどで低運賃を実現している。さらに中途採用によりパイロットや客室乗務員の訓練コスト・人件費を抑制することにもよる。日本では1998(平成10)年,LCCとの中間ともいえるスカイマーク・エアラインズ(現在のスカイマーク)が就航開始,2012年には全日本空輸(ANA)が資本提携をするピーチ・アビエーションとエアアジア・ジャパン,日本航空(JAL)傘下のジェットスター・ジャパンが運航を開始,今後競争が激化していくと予想されている。