かこん【仮根】 コケ植物や海藻類(かいそうるい)など下等植物の根にあたるもの。維管束(いかんそく)が発達(はったつ)したシダ植物や種子(しゅし)植物の複雑(ふくざつ)な構造(こうぞう)をもつほんとうの根に対していう。シダ植物の前葉体やコケ植物の仮根(かこん)は毛状(じょう)で,固着(こちゃく)と吸収(きゅうしゅう)の働(はたら)きがある。コーチ コンブやカジメなど,大型(おおがた)の海藻(かいそう)には枝(えだ)分かれした,外観(がいかん)が複雑(ふくざつ)な仮根(かこん)をもつものがあるが,これらの仮根(かこん)も維管束(いかんそく)はなく,固着(こちゃく)が主で,吸収(きゅうしゅう)は体全体で行う。