(1959〜 )昭和〜平成時代の物理学者,天文学者。埼玉県東松山市に生まれる。埼玉大学物理学部を卒業後,東京大学大学院で小柴昌俊氏の研究所で学び,カミオカンデ(現在のスーパーカミオカンデ)でニュートリノを観測・研究する。東京大学宇宙線研究所教授などを経て,同大学宇宙ニュートリノ観測情報融合センター研究所所長に就任。長年にわたる観測によって,ニュートリノが空間を飛ぶ間に別の型に変化する「ニュートリノ振動」を確認し,これまで質量がないとされてきたニュートリノに質量があることを証明した。この功績によって,2015年にノーベル物理学賞を受賞した。