カスケードさんみゃく【カスケード山脈】 アメリカ合衆国(がっしゅうこく)の北西岸に全長1000km,幅(はば)100〜150kmにわたってのびる山脈(さんみゃく)で,カナダの海岸山地につながる。レーニア・ラッセンピークなど3000m以上(いじょう)の9つの高山があり,すべて火山である。レーニア・ラッセンピークは国立公園に指定されている。この山脈(さんみゃく)は,降水量(こうすいりょう)の境界(きょうかい)になっている。西斜面(しゃめん)は降水量(こうすいりょう)が多く,アメリカ最大(さいだい)の森林資源(しげん)となっている針葉樹(しんようじゅ)林を育て,河川(かせん)は豊富(ほうふ)な水力資源(しげん)となっている。一方,東斜面(しゃめん)は年間降雨量(こううりょう)が500mm以下(いか)で,乾燥(かんそう)した高原盆地(ぼんち)になっており,牛などの放牧(ほうぼく)が行われている。