(1926〜2016)キューバの革命家・政治家。学生のころから革命運動に参加,反乱に失敗してメキシコに亡命した。1956年,82名の同志とキューバに上陸してゲリラ戦を展開し,1959(昭和34)年に親アメリカのバチスタ政権をたおした(キューバ革命)。同年に首相となり,農地改革や大企業の国有化を実施したためアメリカ合衆国と対立し,1961年にはアメリカと国交を断絶した。それにともない旧ソ連と接近し,社会主義にもとづく国づくりを進めた。1965(昭和40)年にキューバ共産党を結成して第一書記となり,のちに国家評議会議長に就任し,長らく最高権力者としてキューバを率いた。