かずのみや【和宮】 (1846〜1877)幕末(ばくまつ)期の皇女(こうじょ)。孝明天皇(こうめいてんのう)の妹。幕末(ばくまつ)の混乱(こんらん)のなかで,幕府(ばくふ)の公武合体(こうぶがったい)(朝廷(ちょうてい)との協力(きょうりょく))政策(せいさく)のしるしとして,第14代将軍(しょうぐん)徳川家茂(とくがわいえもち)のもとにとついだ。家茂(いえもち)の死後は髪(かみ)をおろして静寛院宮(せいかんいんのみや)と称(しょう)し,戊辰戦争(ぼしんせんそう)のさなか,江戸総攻撃(えどそうこうげき)がおこされそうになると徳川(とくがわ)家をすくうため心をくだいた。