地層の中にのこされている過去の生物の遺体や生活の跡。時代的には地質時代の古生物が対象になる。動物では骨・歯・貝殻など,植物では木の幹・葉・果実・種子などがそのまま,あるいは石化したり,別の物質におきかえられたり,型だけがのこったりしていることが多い。動物の足跡・はい跡・巣穴・ふんなど生活の跡も化石の一種で,生こんとよばれている。◇化石の中で,当時の環境を推定するのに役だつ化石(環境の特徴を示す化石)を示相化石,ある特定の時代にかぎって産出し,地層の時代決定に役だつ化石を示準化石という。
コーチ
近年は,
顕微鏡を使わなければ見えない
有孔虫・ケイ
藻などの
微小な化石(
微化石)が,
産出する
量も多いため,
地層の
対比や時代決定,
過去の
気候の
推定などに
重要な
役割をはたしている。