かでんしょ【花伝書】 世阿弥(ぜあみ)が書いた能(のう)の芸術論(げいじゅつろん)書。全7編(へん)。1400〜1418年ごろ成立(せいりつ)(2編(へん)は年代不明(ふめい))。父観阿弥(かんあみ)の教訓(きょうくん)と世阿弥(ぜあみ)の経験(けいけん)をもとに,能(のう)のけいこの方法(ほうほう),演技(えんぎ)の特質(とくしつ),演出(えんしゅつ)の技巧(ぎこう)と心得(こころえ),猿楽(さるがく)の歴史(れきし),作能(さくのう)上の注意などがしるされている。◇正しくは『風姿花伝(ふうしかでん)』という。