*かへい【貨幣】 あらゆる商品の価値(かち)をはかり,それらの交換(こうかん)のなかだちをするもの。貝がらや農産(のうさん)物などがその役割(やくわり)をはたしたこともあり,これを物品貨幣(かへい)というが,やがて金や銀でつくった金属貨幣(きんぞくかへい)が貨幣制度(かへいせいど)の中心となった。また,金の一定量(りょう)を代表するとして政府(せいふ)が強制的(きょうせいてき)に通用させる,政府(せいふ)紙幣(しへい)も発行された。さらに,商品経済(けいざい)の発展(はってん)は信用制度(しんようせいど)を発達(はったつ)させ,銀行の約束(やくそく)手形である銀行券(けん)が貨幣(かへい)としての役割(やくわり)をはたすようになる。コーチ 銀行預金(よきん)も小切手や振替(ふりかえ)によって支払(しはら)いに使われることから,預金通貨(よきんつうか)とよばれている。