物体の像をフィルムなどの感光材料の上につくる装置。レンズ・シャッター・フィルム保持装置・ファインダーなどで構成されている。◇近年はフィルムを使わず,像をCCD(電荷結合素子)が検知し電子データとして保存するデジタルカメラが普及している。
レンズ
カメラのレンズは,何枚かのレンズを組み合わせ,収差(構造や光の特性による焦点のずれ)をなくしている。レンズの鏡胴には,レンズの明るさや,焦点距離(たとえばf=50mm)などがしるしてある。
コーチ
レンズの明るさは,レンズの焦点距離と,レンズの口径との比をいう。この比が小さいほど,レンズは明るく,光の入ってくる量が多い。
シャッター
シャッターは,光をフィルムにあてる時間を調節し,しぼりとともに,カメラに入ってくる光の量を調節する。シャッターめもりは,1・2・4……125・500などと表され,2は秒,125は秒のことで,シャッターの開いている時間を表す。シャッターには,レンズのすぐ近くに組みこんだ数枚のはねが開閉するレンズシャッターと,フィルムのすぐ前にある数枚の膜の動きで,きめられた時間だけ光を通す,フォーカルプレーンシャッターとがある。◇レンズ交換のできるカメラの大部分は,フォーカルプレーンシャッター型である。
ファインダー
うつす範囲をたしかめるためののぞき窓のこと。多くのカメラでは距離計の窓もかねていて,ピントを合わせられるようになっている。一眼レフカメラでは,レンズを通ってきた光が鏡(ミラー)に入って上に反射し,ピントグラスに像をむすぶ。この像をさらにピントグラスの上につけたペンタゴナル=ダハプリズムを通し,ファインダー窓から見る。