*かものちょうめい【鴨長明】 (1155?〜1216)鎌倉(かまくら)時代初期(しょき)の歌人・随筆(ずいひつ)家。京都(きょうと)の下鴨(しもがも)神社の神官(しんかん)の家に生まれた。和歌にすぐれ,後鳥羽上皇(ごとばじょうこう)にめされて,和歌所(わかどころ)の寄人(よりうど)(職員(しょくいん))となった。のち出家し,京都(きょうと)の日野(ひの)にそまつな仮(かり)ずまいをつくって住み,自然(しぜん)の中で芸術(げいじゅつ)と仏教(ぶっきょう)の道をもとめる生活を送り,歌論(かろん)書『無名抄(むみょうしょう)』や随筆(ずいひつ)『方丈記(ほうじょうき)』などを書いた。