かやぶき【<茅葺>】 かやで覆(おお)われた屋根(やね)。または,かやで屋根(やね)を覆(おお)うこと。断熱性(だんねつせい)・通気性(つうきせい)・保温性(ほおんせい)・吸音性(きゅうおんせい)に優(すぐ)れているが,火(ひ)に弱(よわ)く火事(かじ)になりやすい。古(ふる)くは縄文時代(じょうもんじだい)のたて穴住居(あなじゅうきょ)にみられる。長(なが)らく日本家屋(かおく)で用(もち)いられてきたが,火事(かじ)に弱(よわ)いことや手入(てい)れに手間(てま)がかかることなどから減少(げんしょう)し,現在(げんざい)は里山(さとやま)や神社(じんじゃ),観光地(かんこうち)などにわずかに残(のこ)る。