*かわむらずいけん【河村瑞賢 】 (1618〜1699)江戸(えど)時代前期の大商人・土木事業家。伊勢(いせ)国(三重(みえ)県)に生まれ,13歳(さい)のとき江戸(えど)に出て,日やとい人足などをしたあと木材(もくざい)商となる。明暦(めいれき)の大火(1657年)のときに木曽(きそ)の木材(もくざい)を買いしめ,ばく大な財産(ざいさん)をつくった。のち幕府(ばくふ)の命令(めいれい)で,江戸(えど)と東北地方をむすぶ東廻(まわ)り航路(こうろ)・西廻(まわ)り航路(こうろ)を開いた。また,淀(よど)川・安治(あじ)川などの治水(ちすい)工事を完成(かんせい)し,死の前年,旗本(はたもと)に取りたてられた。