かわらばん【瓦版】 江戸(えど)時代に出された新聞ふうの出版(しゅっぱん)物。ふつう半紙1枚(まい)大の木版刷(もくはんず)りで,「読み売り」といわれる人が街頭(がいとう)で売り歩いた。江戸(えど)時代中期の値段(ねだん)は3文(もん)から4文(もん)で,ニュースやはやり歌などを絵入りでのせたが,幕府(ばくふ)の禁制(きんせい)のため,政治(せいじ)ニュースをあつかったものは少なかった。幕末(ばくまつ)が最盛(さいせい)期で,明治(めいじ)時代には新聞におされておとろえた。