代表的な有袋類で,母親の腹にある育児のうで子が育てられることで知られる。ふつう,カンガルーといえばオオカンガルー(別名ハイイロカンガルー)とアカカンガルーの2種をさす。1回にふつう1子をうむ。胎盤がないため妊娠期間は短く,不完全な形で生まれた子は自力で母親の育児のうに達し,そこで乳首にすいついたまま半年間ほどすごす。このなかまにはほかに,クリイロキノボリカンガルー・ハナナガネズミカンガルー・ケナガワラルー・オグロワラビー・エレガントワラビーなどの約60種がある。◇大部分はオーストラリアとタスマニアに分布。一部はニューギニアにもすむ。(哺乳類 カンガルー目 カンガルー科)