かんこくとうかんふ【韓国統監府】 1905(明治(めいじ)38)年,日韓(にっかん)の間にむすばれた条約(じょうやく)にもとづいてソウルに設置(せっち)された,韓国(かんこく)を準植民地的(じゅんしょくみんちてき)に統治(とうち)するための機関(きかん)。日露戦争(にちろせんそう)の講和(こうわ)を取り決めたポーツマス条約(じょうやく)によって,日本は韓国支配(かんこくしはい)をロシアにみとめさせた。これにもとづき日本は,韓国(かんこく)との間に乙巳保護条約(いっしほごじょうやく)(第2次日韓協約(にっかんきょうやく))をむすび,韓国(かんこく)を準(じゅん)植民(しょくみん)地とした。その統治(とうち)のための機関(きかん)が韓国統監府(かんこくとうかんふ)で,初代統監(しょだいとうかん)は伊藤博文(いとうひろぶみ)。この状況(じょうきょう)のもと韓国国民(かんこくこくみん)は,反日義兵闘争(ぎへいとうそう)や愛国啓蒙(あいこくけいもう)運動などの民族的(みんぞくてき)動きを高めた。