かんじょうれっせき【環状列石】 自然(しぜん)の石を輪(わ)のように立てならべた遺跡(いせき)。ヨーロッパのストーンサークルにあたる。新石器(しんせっき)時代の遺跡(いせき)としてヨーロッパの大西洋岸に多く見られるが,日本でも縄文(じょうもん)時代後期におもに北海道から東北地方にかけてつくられた。祭りやまじないなど宗教的(しゅうきょうてき)なものに関係(かんけい)あると思われるが,まだはっきりしたことはわからない。秋田(あきた)県大湯(おおゆ)(鹿角(かづの)市),北海道(ほっかいどう)の忍路(おしょろ)(小樽(おたる)市)・音江(おとえ)(深川(ふかがわ)市)の遺跡(いせき)が有名。