かんてんようえき【寒天溶液】 微生物(びせいぶつ)や植物を培養(ばいよう)したり,花粉管(かふんかん)を観察(かんさつ)するときの培地(ばいち)をつくるための溶液(ようえき)。寒天液(えき)ということもある。培養(ばいよう)するものの生育に適(てき)した濃度(のうど)の養分(ようぶん)と寒天を加熱(かねつ)してとかした溶液(ようえき)で,ふつうこれをペトリ皿・試験管(しけんかん)・フラスコなどに流しこんで,自然(しぜん)にひやしてかため,滅菌(めっきん)して使う。花粉管(かふんかん)を観察(かんさつ)するときは,蒸留(じょうりゅう)水に約(やく)5%のショ糖(とう)(スクロース)と約(やく)2%の寒天をくわえて熱(ねっ)し,これをスライドガラス上にうすく広げてかためる。