フランスのカンヌで毎年5月に開催される国際的な映画のコンクール。ベネチア国際映画祭,ベルリン国際映画祭とならぶ世界3大国際映画祭の1つ。1946年に第1回が開催された。「本選」で最優秀作品賞(パルムドール),審査員特別グランプリなどが選ばれるほかに,映画産業の国際見本市も開かれる。◇日本作品では1954年衣笠貞之助監督が『地獄門』で受賞したのが最初。以後,黒澤明監督『影武者』(1980年),今村昌平監督『楢山節考』(1983年)と『うなぎ』(1997年)がパルムドールを受賞。小栗康平監督『死の棘』(1990年),河瀬直美監督『殯の森』(2007年)が審査員特別グランプリを受賞している。