カンムリワシ アジア南部・東部に分布(ぶんぷ)し,日本では,石垣(いしがき)島や西表(いりおもて)島,与那国(よなぐに)島など琉球諸島(りゅうきゅうしょとう)に生息する小型(こがた)のワシ。全体に茶褐色(ちゃかっしょく)で,白い小さな斑点(はんてん)が一面にちらばっている。カンムリワシの名の由来は,後頭部に白斑(はくはん)のある冠羽(かんむりばね)があることによる。えさは,カニ,ヘビ,カエル,昆虫類(こんちゅうるい),鳥類(ちょうるい)など。繁殖(はんしょく)期以外(いがい)は単独(たんどく)で行動する。3月(がつ)ごろから繁殖(はんしょく)に入り,雌(めす)だけが抱卵(ほうらん)する。雄(おす)は雌(めす)のもとにえさを運ぶ。ひなはおよそ2か月養育(よういく)されて巣(す)立つ。森林開発が進み,生息地がうばわれ数を減(へ)らしている。全長(ぜんちょう):約(やく)55cm。(鳥類(ちょうるい) タカ目(もく) タカ科(か))