きが【飢餓】 身体を成長(せいちょう)・維持(いじ)させるために必要(ひつよう)な水や栄養素(えいようそ)が欠乏(けつぼう)した状態(じょうたい)。飢餓(きが)の原因(げんいん)には,大地震(じしん)や洪水(こうずい)・干(かん)ばつなどの自然的災害(しぜんてきさいがい)のほかに,戦争(せんそう)や民族迫害(みんぞくはくがい)・貧富(ひんぷ)の格差(かくさ)・流通機構(きこう)の不備(ふび)などの社会的(しゃかいてき)な原因(げんいん)がある。現在(げんざい),全世界で約(やく)8億(おく)5000万人が飢餓(きが)に苦しんでいると推計(すいけい)される。飢餓(きが)は,抵抗(ていこう)力の弱い人びとに深刻(しんこく)な影響(えいきょう)をあたえ,5秒に1人の子どもが命を失(うしな)っている。国連(こくれん)には国連(こくれん)世界食糧(しょくりょう)計画(WFP)や国連難民(こくれんなんみん)高等弁務官事務所(べんむかんじむしょ)(UNHCR)といった組織(そしき)があり,食料援助(しょくりょうえんじょ)や難民(なんみん)の救済(きゅうさい)を行っているが,つねに資金不足(しきんぶそく)なのが実情(じつじょう)。