きっぷせい【切符制】 切符(きっぷ)とひきかえに物資(ぶっし)を配給(はいきゅう)する制度(せいど)。配給制(はいきゅうせい)の1つ。日本では,日中戦争(にっちゅうせんそう)中(ちゅう)と第二次世界大戦(だいにじせかいたいせん)中(ちゅう)に導入(どうにゅう)された。戦時体制下(せんじたいせいか)では軍需品(ぐんじゅひん)の生産(せいさん)が優先(ゆうせん)され,日本国内(こくない)では生活必需品(せいかつひつじゅひん)が不足(ふそく)した。このため政府(せいふ)は1938年の国家総動員法(こっかそうどういんほう)をきっかけに配給制(はいきゅうせい)を導入(どうにゅう)し,生活必需品(せいかつひつじゅひん)の配給(はいきゅう)を管理(かんり)した。1940年には砂糖(さとう)・マッチの切符制(きっぷせい),42年には衣料(いりょう)の切符制(きっぷせい)が導入(どうにゅう)され,各家庭(かくかてい)に人数(にんずう)に応(おう)じた切符(きっぷ)が配(くば)られた。切符制(きっぷせい)は,第二次世界大戦後(だいにじせかいたいせんご)もしばらくの間続(あいだつづ)けられた。