**きどたかよし【木戸孝允】 (1833〜1877)幕末(ばくまつ)・明治(めいじ)時代の政治(せいじ)家。維新(いしん)の三傑(さんけつ)の1人。長州藩(ちょうしゅうはん)(山口(やまぐち)県)出身の志士(しし)で桂小五郎(かつらこごろう)と称(しょう)し,同じ吉田松陰(よしだしょういん)の門人であった高杉晋作(たかすぎしんさく)らと藩(はん)の指導権(しどうけん)をにぎった。1866年には薩長同盟(さっちょうどうめい)を成立(せいりつ)させて,倒幕(とうばく)を実現(じつげん)。明治新政府(めいじしんせいふ)が成立(せいりつ)すると,五箇条(ごかじょう)の御誓文(ごせいもん)を起草したり,版籍奉還(はんせきほうかん)や廃藩置県(はいはんちけん)の計画を立てたりした。岩倉使節団(いわくらしせつだん)にくわわったあと,西郷隆盛(さいごうたかもり)らの征韓論(せいかんろん)に反対し,さらに大久保利通(おおくぼとしみち)の独裁(どくさい)に反対して,一時政府(せいふ)を去った。大久保(おおくぼ)となかなおりして政府(せいふ)に復帰(ふっき)し,西南戦争(せんそう)の行方(ゆくえ)を心配しながら病死した。