高度約415kmの軌道上で地球を回る国際宇宙ステーション(ISS)に設置される,日本の実験施設。船内保管室,船内実験室,船外実験プラットホームの3つの部分で構成され,2008(平成20)年3月に設置された船内保管室に続き,6月に船内実験室,2009年7月に船外実験プラットホームが設置されて完成した。1985(昭和60)年のISS計画への参加以来,ISS本体の建設の遅れもあって,ようやく25年近くを経て日本初の有人宇宙施設が実現した。ここを拠点にして,宇宙航空研究開発機構(JAXA)が派遣する日本人宇宙飛行士によってさまざまな宇宙実験が行われる。