キムイルソン【金日成】 (1912〜1994)朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)の元最高指導(もとさいこうしどう)者。子どものころ両親とともに中国東北区(満州(まんしゅう))に移住(いじゅう)。満州事変(まんしゅうじへん)がおこると,日本に対する武装(ぶそう)ゲリラ闘争(とうそう)に参加(さんか)した。1945年の祖国解放(そこくかいほう)後,ソ連軍(れんぐん)とともに帰国。1948年,朝鮮民主主義人民共和国(ちょうせんみんしゅしゅぎじんみんきょうわこく)ができると首相になり,翌年(よくねん)には朝鮮労働党(ちょうせんろうどうとう)(共産党(きょうさんとう))委員長となって,政府(せいふ)と党(とう)の実権(じっけん)をにぎった。朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)ではソ連(れん)と中国の支援(しえん)を受け,その後に中ソ対立がおこると独自(どくじ)の路線をとり,1972年からは国家主席(しゅせき)の地位(ちい)にあった。