(1966〜_)イギリスの政治家,第75代首相(在任2010〜2016)。ロンドンに生まれる。19世紀の国王ウィリアム4世を祖先にもち,金融界の大物を輩出した名門の家系出身。オックスフォード大学を優等で卒業し,1988(昭和63)年に保守党に就職,政策資料の作成などにあたる。2001(平成13)年,下院議員に当選し,2005年に39歳の若さで保守党党首に選出された。2010(平成22)年の総選挙でブラウン首相率いる労働党政権を破り,保守党と自由民主党との連立政権を発足させて,首相に就任した。経済通として知られ,金融機関のコントロール強化による財政の立て直しの政策を進めた。2016(平成28)年にイギリスのEU(ヨーロッパ連合)離脱の是非を問う国民投票を実施した。自身は残留を主張したが,離脱票が過半数を占めEU離脱が決定すると,責任をとって辞職した。