*きょうか【狂歌】 伝統的(でんとうてき)な和歌の形式をかりて,しゃれ・こっけいなどをよんだ文芸(ぶんげい)形式。こっけい・風刺(ふうし)を目的(もくてき)とした短歌。とくに江戸(えど)時代の後半期にこのまれ,教養(きょうよう)のある武士(ぶし)や町人の間に流行,その時代の政治(せいじ)・社会を風刺(ふうし)したものも多い。大田南畝(おおたなんぽ)はその代表的(だいひょうてき)な作者。◇「狂歌(きょうか)」という語は平安時代から用いられており,室町(むろまち)時代にも連歌(れんが)師(し)たちが狂歌(きょうか)をよんだ。