きょうど【匈奴】 紀元(きげん)前3世紀末(せいきまつ)から約(やく)300年間,モンゴル高原を中心に勢力(せいりょく)をもった遊牧民族(ゆうぼくみんぞく)とその国家。前3世紀末(せいきまつ)に冒頓単于(ぼくとつぜんう)が諸(しょ)部族を統合(とうごう)して,北アジア最初(さいしょ)の遊牧民(ゆうぼくみん)の帝国(ていこく)をつくった。漢(かん)とたびたびたたかい,後1世紀(せいき)ころ南北に分裂(ぶんれつ),南匈奴(みなみきょうど)は漢に服従(ふくじゅう)した。コーチ 北匈奴(きたきょうど)はのち西方にのがれたが,これがゲルマン民族大移動(みんぞくだいいどう)をひきおこした,フン族とされる。