ぎょどう【魚道】 魚の通行の障害(しょうがい)となるダム,堰(せき),床止(とこど)め(川底(かわぞこ)の安定のために川を横断(おうだん)してつくられる構造(こうぞう)物)などのそばに人工的(てき)につくられた,魚専用(せんよう)の通路。サケ,マス,アユ,ウナギなど,川を上り下りする習性(しゅうせい)をもつ魚の通行を助けるためにつくられるが,近年は生態系(せいたいけい)保護(ほご)の観点(かんてん)から,小魚,エビ,カニのための魚道もつくられている。斜面(しゃめん)を階段状(かいだんじょう)にしたプール式魚道や,ゆるい傾斜(けいしゃ)の水路を連続(れんぞく)させた水路式魚道など,さまざまな種類(しゅるい)の魚道がある。◇水産(すいさん)分野では,魚の通り道そのものをさすこともある。