キリシタンばん【キリシタン版】 安土桃山(あづちももやま)時代から江戸(えど)時代初期(しょき)にかけて,イエズス会の宣教師(せんきょうし)らによって出版(しゅっぱん)された活字印刷(いんさつ)の書物。天草版(あまくさばん)ともいい,九州の天草(あまくさ)や長崎(ながさき),それに京都(きょうと)などでつくられた。キリスト教の教義(きょうぎ)書のほか,『伊曽保物語(いそほものがたり)(イソップ物語)』や『平家物語(へいけものがたり)』などが有名。