ある農産物や工業製品の輸入が急激にふえ,国内生産品の産業に大きな損害をあたえることが証明される場合に,輸入の数量制限や関税引き上げの措置を行うこと。セーフガードともよばれる。WTO(世界貿易機関)の協定で認められている措置で,輸入全品目を対象にした一般セーフガードと,コメなどのウルグアイラウンドの農業合意で関税化が行われた品目が対象になる特別セーフガードがある。安易なセーフガード発動をおさえるために,輸入による国内産業の損害発生の状況,国民経済への影響と緊急性などを1年以内に調査して立証することが発動の条件となっている。⇒WTO⇒ウルグアイラウンド